これからの季節の食材 “生牡蠣”に合うワイン


生牡蠣に合うワインは? 

 

秋が深まり、冬から春先にかけていよいよ真牡蠣のシーズン。

冷たい海で育った牡蠣は身が引き締まり、濃厚でミルキーな味わいが増してきます。

そんなこれからの季節に楽しみたいのが、“生牡蠣に合うワイン”です。

 

これまで牡蠣には、定番のシャブリ、ミネラル豊富でフレッシュなイタリアのヴェルディッキオ、

あるいは泡の心地よさが牡蠣に寄り添うスペインのカバ(スパークリングワイン)を合わせてきました。

 

どれも素晴らしい組み合わせですが、

今回合わせたカナリア諸島テネリフェ島のワイン

Viñátigo Ensamblaje Blanco(ビニャティゴ・アッサンブラージュ・ブランコ) は、

そのどれとも違う、「どんな牡蠣にも寄り添う懐の深いワイン」でした。



カナリア諸島の火山が育む白ワイン

 

ビニャティゴ・アッサンブラージュ・ブランコ(白ワイン)は、

カナリア諸島の土着品種(グアル、マルマフエロ、マルバシア・アロマティカ、リスタン・ブランコ、ビハリエゴ・ブランコ、アルビージョ・クリオージョ)6種類をブレンド。

発酵は品種ごとに分けて、

ステンレスタンク、卵型コンクリートタンク、フレンチオーク樽

それぞれの容器で発酵して、ボトリング前にブレンドします。

 

火山由来のスモーキーな香りやミネラル感に、

柑橘やトロピカルフルーツの香り、

そしてクリーミーな口当たりが重なり合う、

多層的で表情豊かな白ワインです。



各地の生牡蠣とビニャティゴ・アッサンブラージュ・ブランコのペアリング

 

今回は、よく訪れる東京・築地の牡蠣屋「地下のいき」で、

産地ごとに個性の異なる5種類の生牡蠣をセレクトし、

ビニャティゴ・アッサンブラージュ・ブランコと合わせてペアリング検証をしてみました!

 

鳴門(徳島県)

塩味は強めですが、シャキッとした歯ごたえとほのかな甘みも感じる牡蠣。

ワインの持つスモーキーな香りと牡蠣のミネラルが共鳴し、

より火山土壌由来のスモーキーさが感じられました。

 

ピュージェットサウンド(アメリカ)

ワシントン州の入り組んだ湾、ピュージェットサウンド産

小粒の殻にふっくらと濃い身が詰まっています。

この牡蠣にアッサンブラージュ・ブランコを合わせると

ワインのシトラス香が調和し、

優しい甘味、柔らかく上品な余韻を残します。


浦村(三重県)

三重県鳥羽産の真牡蠣。バランスの取れた塩気に

のほかな甘味と磯の香りが良いです。

ワインは、シトラスやグレープフルーツのような酸と心地よい収斂感がシンクロして

キリッとした清涼感が際立ちます。

 

昆布森(北海道)

ふっくらとした身に濃厚さと、名の通り昆布のような香りが特徴の牡蠣。

昆布森の濃厚さが、ワインのコクとマッチして

乳製品のようなクリーミーさと温かみ、優しく包み込むようなマリアージュに。

 

まるえもん(兵庫県)

人気の厚岸ブランド牡蠣。三陸種の厚岸育ち

程よい塩気に濃厚さもありバランスの良い味わいです。

ワインのミネラル感、そして亜鉛のような余韻が重なり、

“海そのもの”を思わせる組み合わせ。

 


検証結果!一本で多彩な生牡蠣に寄り添う、ビニャティゴ・アッサンブラージュ・ブランコの魅力

驚くべきは、この一本がどの産地の牡蠣にも自然に寄り添うこと。

牡蠣の個性が変わっても、ワインが主張しすぎることなく、

その味わいを引き立て、より魅力的に見せてくれます。


シャキッとミネラル豊富な鳴門には火山性スモーキーな香りを、

ふっくらと濃い身が詰まったピュージェットサウンドには柑橘の果実味を、

クリーミーな昆布森にはコクやうまみのある味わいを——。


まるでカメレオンのように表情を変えながら、

それぞれの牡蠣の個性を映し出す鏡のようなワイン。

一本で多様なマリアージュを楽しめる、まさに万能な白ワインです。

 


これからの季節におすすめ 生牡蠣に合うワイン

 

これからの季節、

旬の牡蠣と合わせてぜひ味わってほしい一本。

火山と海のミネラルが響き合う、

冬から春の食卓を豊かにしてくれるワインです。

 

2023 Viñátigo Ensamblaje Blanco / ビニャティゴ・アッサンブラージュ・ブランコ

カナリア諸島の個性と火山のエネルギーが詰まった一本。

季節の牡蠣とともに、ぜひお試しください!

 

ワインの詳細はこちら → ビニャティゴ・アッサンブラージュ・ブランコ2023年

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